2005年頃の話。
ホリエモンがニッポン放送の株を、
時間外取引で取得したというニュースが世間を騒がせました。
知っている人も多いと思いますが、ニッポン放送はフジテレビの親会社で、
ニッポン放送の株を買えばフジテレビの経営権も握れるという、
ねじれ現象の穴を狙った買収騒動でした。
当時、すでにラジオ業界に身をおいてたボクでしたが、この事件が起きるまで、
フジテレビの親会社がニッポン放送だったなんて知りませんでした。
『ニッポン放送がホリエモンに買われる!メディアが私物化される!』
当時のまわりのディレクターや関係者はそんな話題ばかりでしたし、
いろんな噂話もよく聞きました。
結局、ホリエモンがニッポン放送を買収することはできませんでしたが、
内部にいた人は、意外と好意的に捉えていた人もいました。
(もちろんニッポン放送の社員は戦々恐々だったと思いますが)
すでに2005年頃のラジオなんて斜陽産業。
ラジオとういメディアが主流を行く時代はとうの昔に終わっています。
ベテランのディレクターや先輩の作家には
『ホリエモンがメディアを変えてくれるんじゃないか?』
『ラジオもイノベーションが可能なんじゃないか?』
・・・という意見も聞いたことがありました。
仕事をはじめたばかりで、ペーペーの放送作家として
がむしゃらに仕事をするしかなかった当時の自分にとっては、
今後のラジオ業界について、考える余裕なんてありませんでしたけど。
たまたまホリエモンの本を読んで思い出した、もう10年以上前の話の業界の話です。
新人の放送作家なんてものは虫けらみたい扱いです。
お茶くみやコピー取りはもちろんのこと、
番組会議の企画書出したらに「何が面白いの?」とディレクターに凄まれたり・・・
そんな放送作家の新人時代を思い出しました。
さて、本に戻りまして、内容はホリエモンの生い立ちや、収監されてからの人間味。
いろいろあって面白かったです。
随分と上手に文章を書き上げていると思っていたら、
ページの最後の「構成」という担当の方が別にいらっしゃるようで、ゴ・
おっと、あぶないのでココまでにしたいと思います。
「貯金は美徳」のマインドコントロール
本でまなんだ雑学です。
堀江貴文さんの著作『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』のP141に
日本の「貯金は美徳」とする文化は戦時中に作られたという記述がありました。
郵便貯金が国民に広く普及していったのは、日本が日中戦争から
太平洋戦争へと突入していく昭和10年代のことだ。戦費調達に困った大蔵省に「国民貯蓄奨励局」が設立されたのが、
昭和13年。ここで国を挙げての貯蓄奨励キャンペーンが展開される。
「家は焼けても、貯金は焼けぬ」というスローガンは有名だ。
戦争を継続するために政府が仕組んだプロパガンダですね。
ボクも生まれた時から、両親に教えられ、
せっせとお年玉を郵便局に貯金するようになっていました。
子供の頃の自分にとって貯金するという違和感に気づくことはありませんでした。
親も国も貯金をすすめるんだから、子供は「貯金は美徳」だと
マインドコントロールされるに決まっています。
国民を貯金好きにマインドコントロールさせたという表現は、
三田 紀房(著)の投資をテーマにしたマンガ『インベスターZ』にもありました。
戦前は貯金するより、
むしろ積極的に投資をする人が多かったというストーリーが出てきます。
話はそれますが、こちらのマンガ、普通に株やFXといったことが学べて、
投資に興味がある人にオススメです。
親や先生、国の方針で植え付けられた固定観念を打破するには
大人になって、本や様々な経験を持ってからですね。
何が正解で、不正解はわからない世の中ですが、
人に流されず自分の頭で考えて結論を出さなければなりません。
今日の雑学まとめ
日本の「貯金は美徳」とする文化は戦時中に作られた。
放送作家になるための技術やセンスを磨くなら、高いお金を出してスクールに通うより過去に放送されたラジオ「松本人志の放送室」を聴けば無料で勉強できます。
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