テレビやラジオ業界に詳しくない人は、放送作家とディレクターって「何やっている人?」「違いってあるの?」
・・・って思う人も多いでしょう。
ディレクターは日本語に訳すと「監督」です。映画の世界だと「監督」といったら、ピンとくるかと思います。
テレビでもラジオのでもディレクターは、現場の責任者です。その場を仕切って番組を「演出」します。
一方、放送作家はディレクター(演出家)の指示の下、台本を書くのがメインですが、他にもいろいろな下働きをします。
放送作家とディレクターの違い、さらにプロデューサーとの違いを解説します。さらに使われる立場の放送作家として、ディレクターとプロデューサーの付き合い方も紹介します。
ディレクターと放送作家の決定的な違いとは?
ディレクターと放送作家のイチバンの違いは、ディレクターには決定権があるということです。
最終的に番組の内容や、番組の方向性を決めるのはディレクターです。もちろんその代わり、放送事故が起きたら、ディレクターが責任をとらなければいけません。
他にも不適切な表現や、世間から苦情や批判が来る場合も、ディレクターが問題を処理する立場になります。
もちろんディレクターよりも、プロデューサーの方が上の立場になります。番組に問題があればプロデューサーも責任を取りますが、あくまで現場の責任者はディレクターにあります。
一方、放送作家に責任が来ることはありませんが、何かを決めるということは、ほとんどありません。
ディレクターや、プロデューサーと打ち合わせをして「こんなのどうでしょう?」
とアイデアを出すのが放送作家の仕事になります。そしてディレクターの指示の下、台本やナレーション原稿などを仕上げていくことになります。
放送作家とプロデューサーの違いとは?
プロデューサーは、お金を集めてきて予算管理をします。他にも出演者のブッキングもします。
ラジオの場合はスタッフが少ないので、ディレクターがMCやゲストの出演交渉をする場合もあります。
ラジオの現場には、あまりプロデューサーが来ることはないので、下っ端の放送作家が直接プロデューサーに会う機会は少ないかもしれません。
放送作家と構成作家の違いとは?
「放送作家と構成作家の違い」というワードで検索される方も多いので、解説しておきます。
「放送作家」と「構成作家」に違いはありません。表現が違うだけで、同じ意味だと思って問題ありません。
ディレクターとプロデューサーの付き合い方
ここからは放送作家を目指す人に向けてのメッセージです。ちなみに、放送作家になる方法については、以下でまとめています。
放送作家として使われるために、ディレクターとプロデューサーの付き合い方を紹介します。
放送作家はとにかく面白い話、たくさん案を出す
打ち合わせの時に開口一番、ディレクター(もしくはプロデューサー)から、
「最近、何か面白いことない?」
という恐怖のワードがでることがあります。
【小ネタ】
こんなセリフじゃなくても、はじめて仕事を一緒にしたディレクターなどが、あきらかに自分を試してくる場合があります。
私はこういったディレクターとはあまり付き合わなくなりましたが、結構なプレッシャーです。
放送作家はその場やディレクターの性格に合わせて、最近流行っていること、面白い雑学を披露する必要があります。
ディレクターのツボにハマれば
「こいつできる奴だな」
と思われて、仕事も増えるでしょう。
放送作家は面白アンテナを毎日張る
ディレクターやプロデューサーにおもしろ情報を提供するため、放送作家はいつもアンテナをはっている必要があります。
そのため、自分から積極的に情報を集めなければなりません。ツールとして私の場合はよく本屋や大宅文庫に行ってました。
大宅文庫に行けば雑誌の最新情報がインデックスされています。他にも本屋にいけばだいたい最新号の雑誌がありますし、何かネタを探すのに便利です。
最近は電子書籍が発達してきたので、実際の本屋に行くのも少なくなりました。その代わりに、Amazonの読み放題のサービスを使っています。
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放送作家はただの「何でも屋」
放送作家はディレクターの下でアイデア出したり、台本を書く「何でも屋」だと思っています。
ディレクター(もしくはプロデューサー)に気に入られないと、放送作家は仕事が来ません。
そのためには、ディレクターの手となり足となり、役立つ情報や、おもしろ情報を仕入れておく必要があります。
また、本当に下っ端の放送作家だと、会議のためにお茶を入れたり、会議資料のコピーをする仕事もあります。
付き合うディレクターや番組によって、放送作家が担当する仕事は変わるので、臨機応変に対応をする必要があります。
台本作りも重要な仕事ですが、私が「放送作家」を「何でも屋」と表現しているのは、このような意味があります。放送作家の仕事については、以下でまとめています。
まとめ
プロデューサーは番組の方向性を決めて、予算を管理します。ディレクターは現場の責任者で監督、演出家です。
放送作家はディレクターの下で、台本を書いたり、アイデアを出すのが仕事です。
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